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寄居秋まつり開催!~寄居の秋空に響き渡るまつり囃子~

 宗像神社秋季例大祭こと寄居秋まつりが、11月4日(土)、5日(日)に市街地通りで開催されます。新型コロナウイルス感染症の影響により、3年連続で中止となりましたが、今年は4年ぶりの開催となります。
 祭り当日は、花やぼんぼりなどで美しく飾られた7台の山車が曳き回され、まつり囃子が寄居の市街地に響き渡ります。

寄居秋まつりポスター

宗像神社

 寄居の中心を流れる荒川は、かつて大雨が降るたびに氾濫し、河川流域に住む人々は毎年のように洪水の被害を被っていたといわれていました。そこで、宗像神社はそうした荒川の氾濫をしずめ、船や筏の交通を護るために、大宝元年(701年)に宗像大社(福岡県)の御分霊を祀ったものと伝えられています。現在も、五穀豊穣、家内安全、交通安全を祈願し、厚く信仰されています。

市街地のはずれに鎮座する宗像神社

宗像神社例大祭

 宗像神社例大祭は、毎年春と秋に行われ、春季例大祭は4月に、寄居秋まつりこと秋季例大祭は11月の第1日曜日とその前日の土曜日に行われています。春季例大祭は、神社で祭典が催行され、秋季例大祭は、氏子各町の山車が巡行され、祭囃子が奏でられる中、華やかに曳き回されます。
山車とは、祭礼の際に花や人形などで豪華に装飾されている乗り物を人が担いだり、引いたりする出し物の総称のことをいいます。神様の乗り物である「神輿(みこし)」と違い、山車は”神様を迎え、もてなす”ためのものです。そのため、神様が見つけやすい目印となるために、地域ごとによって煌びやかな装飾や規模が大きくなったり、山車の曳き回し方や呼び方も異なります。
 また、寄居の山車の曳き回しの歴史は、文政3年(1820)の記録が最古のものと思われてきましたが、武町において、文化3年(1806)の記録が発見されるなど、約200年以上の歴史があります。

令和の大改修~4年ぶりのお披露目~

 祭礼で巡行されている各町区の山車は、江戸末期から明治初期に造られたものと伝わっており、現在まで約150年以上の歴史があるため、老朽化が進んでいました。そこで、文化庁の「地域文化財総合活用推進事業」を活用し、剥がれた漆の補填のほか、彫刻の岩絵具塗り替え、高欄(こうらん)や軒を支える部分の改修、傷んだ部材の交換が行われるなど、全山車が修復されました。今年の4月29日には、寄居駅南口駅前拠点施設Yottecoのオープンに合わせ「令和の大改修・宗像神社例大祭全山車修復御披露目」と題し、新しく生まれ変わった山車がお披露目となり、大勢の方が、彫刻や人形、漆塗りの美しさ、山車の構造などを見入っていました。当日は、山車巡行のほか、中央通り線での飾り置き、御披露目式典、山車からの御菓子撒きが行われるなど、大いに賑わいました。 

4月29日にお披露目された山車

市街地を彩る7台の山車

 寄居秋まつりで巡行される全7台(宮本、本町、中町、栄町、武町、茅町、常木)の山車は、各区により違った特徴があります。巡行時は本来山車の上に乗る人形を取り外すなど、高さを下げて曳き回されています。中央に立つ1本の柱により上部を支える「1本柱型」といわれる古い構造が残るなど、江戸期の歴史と文化を今に伝えています。

各町によって異なる山車
夜になると提灯やぼんぼりに明かりが灯り雰囲気が変わります

祭りの見どころ

 当日は、山車の巡行や全町の山車が集結し、お囃子が奏でられるほか、5日(日)には、市街地において、金尾白髪神社獅子舞や折原佐太彦神社神楽、小前田上町のお囃子、若竹幼稚園のパレード、お菓子撒きが行われるなど、大いに楽しむことができます。詳細は町公式ホームページをご覧ください。

 2日間に渡って開催される寄居秋まつり。猛暑が過ぎ、少し肌寒いと感じるこの時季に、絢爛豪華な山車とまつり囃子の音色を楽しみに寄居町へ訪れてみてはいかがですか。

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