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朝顔「団十郎」project -まちづくりのカタチ #2-

朝顔「団十郎」を楽しむ会の活動

同会の皆さんは独自にまちづくり活動を展開されています。先日も7代目松本幸四郎別邸跡地・雀宮公園での彼岸花の球根植え、秋に向けてこの時期から活動されています。そして、会の名の通り、昨年から幻の名花とも言われる朝顔「団十郎」を育て、見事7月には『顔見せ』に成功しました。

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昨年の様子

朝顔「団十郎」とは

我々がよく見る朝顔よりも大きく、色は海老茶色。江戸の歌舞伎役者・市川団十郎に由来するといわれている人気種の一つで、かつては東京・江戸川区界隈でたくさん生産されていました。しかし、夜間の温度が25℃を超える熱帯夜が続くとタネがつきにくく、タネの確保が難しいという一面も。このようことから、一時は生産量が激減し、"幻の朝顔"とも呼ばれるほどまでになったそうです。

1年目の挑戦

同会の宇田川さんが「団十郎」のタネを7粒譲り受けたことを機にこのプロジェクトが始まりました。場所は、雀宮公園近くのセブンイレブン寄居駅南店に隣接する民家。4月にタネを植えたところ、発芽し、6月にはフェンス下に植え替え、7月には開花しました。幅12メートルのネットに直径10〜15センチの大輪の花は、地元の方を中心に多くの方々が鑑賞し、幻の朝顔を楽しみました。

昨年のチラシ

昨年のポスター

2年目の取り組み

多くの花を咲かせた昨年、花が咲いた後に種を採取し、今年4月には雨水、井戸水等を活用して、すでに発芽。2度目の顔見せに向け準備に追われています。昨年12メートルだったネットの幅は、今年は歌舞伎座の舞台と同じ幅(27.5メートル)というこだわりも。今から開花が楽しみです。

準備1

準備2

準備3

準備4

準備5

幸四郎と団十郎

雀宮公園は、7代目松本幸四郎別邸跡地を整備し、一般に公開されています。7代目松本幸四郎11代目市川団十郎の実父であることから、寄居町にも所縁があり、朝顔「団十郎」は雀宮公園に華を添えています。

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鉢植え教室を開催

さらに今年は6月5日に鉢植え教室も開催されます。場所は、暫定広場GOOD PARK。身近で江戸の風情をお楽しみいただけます。この機会にぜひご参加ください。
日時:6月5日(土)午前10時~、午後2時~(各回20名)
場所:GOOD PARK(旧消防署跡地、寄居町寄居983-2)
費用:おひとり様1,200円(植木鉢を持参の場合は、1,000円)
その他:事前申込制です。詳しくはチラシをご覧ください。

講習会チラシ

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栽培指導員・宇田川知克さん

歌さん

8歳から植物をいじり初め、28歳の時、入谷朝顔市にて入手した団十郎は、いわゆる本物と言われる団十郎ではないものでした!(笑)
あれから20年、ひょんなことから本物と言われている種を入手しました。
自宅近所の雀宮公園は、7代目幸四郎丈縁の地。曽孫は10代目幸四郎丈であることは、寄居町民の知るところですが、11代目海老蔵丈も同じく曽孫にあたることに因み、公園を望む個人宅の壁面をお借りして皆様に一服の清涼剤を楽しんでいただきながら、先輩方と共に増殖に励みました。
そして今年、無事発芽した苗も順調に育っています。
「成田屋」縁の地「寄居町」の夏を朝顔「団十郎」で彩りませんか!6月5日には、朝顔「団十郎」を楽しむための講習会を企画させていただきました。
是非皆様、江戸の風情を身近でお楽しみいただければ幸いです。

団十郎浅賀を

中心市街地活性化事業により、ハード面で寄居駅南口の整備が進む中、町民が主体となるソフト面での活動が町の活性化には不可欠となります。このような活動を点から線、さらには面とすることで、回遊性を向上させ、賑わいの創出に繋げていきたいと思います。
今後もさまざまな「まちづくりのカタチ」をお届けします。


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