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「風布川・日本水」名水百選カード発行!

”水の三冠王"のまち、寄居町。
環境庁(現在の環境省)から「風布川・日本水(ふうっぷがわ・やまとみず)」が「名水百選」に、国土省(現在の国土交通省)から町全域が「水源の森百選」に、林野庁から「日本水の森」が「水源の森百選」にそれぞれ選定されています。
先週の記事では、水辺スポットに関するたくさんの魅力を掲載しましたが、今回は、その中でも昭和の「名水百選」についてご紹介します。


名水百選カードを発行します!

町では、7月16日(火)から昭和の名水百選「風布川・日本水(ふうっぷがわ・やまとみず)」の名水百選カードを配布します。お一人様一枚のみの配布で、郵送での取り扱いは行いません。入手するには、当町へお越しいただく必要があります。寄居町は、都心から70km県内に位置し、鉄道3線、近隣には関越自動車道花園ICがあるなど、アクセスが非常に良いため、観光スポット巡りに訪れてみてはいかがでしょうか。配布場所は、寄居駅南口駅前拠点施設Yottecoの観光案内所と日本の里風布館の2か所になりますので、開館時間や休館日等は、下記のホームページよりご確認ください。

カードの表面には、風布川の画像を使用しており、裏面には日本水に関する伝承等を記載しています。サイズは、縦88㎜×横63㎜の大きさで、地域によって色が異なるなど、さまざまな情報が詰まっています。

名水百選とは、日本全国に存在する名水の再発見や普及を図りながら、優良な水環境を積極的に保護するなど、水質保全行政の進展に資することを目的に100カ所の湧水や河川などを選定したものです。町では、昭和60(1985)年に、当時の環境庁(現在の環境省)から埼玉県内では唯一の名水として「風布川・日本水」が名水百選に選定されました。
その後、平成20年には「平成の名水百選」として、水環境保全の一層の推進を図ることを目的に、特に地域住民等による主体的・持続的な水環境の保全が行われているものを選定し、全国で200選となりました。現在、埼玉県内では、寄居町のほかに熊谷市、秩父市、新座市、秩父郡小鹿野町の合計5か所(5自治体)の名水が名水百選に選定されています。

日本武尊伝説が存在する日本水

日本水(やまとみず)には、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)伝説が言い伝えられています。その昔、日本武尊の東征の折に、釜伏山に戦勝を祈願し、喉の乾きを癒やすため「百畳敷岩」と呼ばれる大岩壁に剣を突き刺したところ、たちまち水が湧き出したといわれています。日本武尊は、この水の冷たさに一杯しかめなかったとのことから、別名「一杯水」とも呼ばれています。また、風布川は日本水の源流で、古くから干ばつの際に、農民による雨乞いのため「もらい水」とされ、古くから縁結びや子授け、安産、不老長寿のご利益があるといわれています。日本水の源泉は、百畳敷岩の崖崩れの危険性があるため、現在は立入禁止となっていますが、源泉から約1kmほど下った場所にある日本水水飲場では、日本水を汲むことができるため、遠方から大勢の方が訪れています。

風布川(ふうっぷがわ)

風布川は日本水を源とする川であり、7つの支流と合流して約6km下流の玉淀湖に流れます。風布川流域には、夫婦岩や夫婦滝、姥宮神社の胎内くぐりなど、数多くの名勝があり、「風のみち」といわれる約3.4kmのハイキングコースも整備されているため、大勢のハイキング客で賑わいます。また、10月下旬になるとみかん狩りを楽しむ観光客が訪れます。さらに、風布川沿いに位置する「日本の里風布館」では、地元食材を使った軽食やバーベキューを楽しむことができます。

これからの暑い時季に、寄居町へ訪れた記念として、名水百選カードを手に入れてみてはいかがでしょうか。カードはなくなり次第終了となりますので、お早めにどうぞ。寄居町では、今後も来訪するきっかけづくりとして、様々な魅力を積極的に発信してまいります。

寄居町プロモーション戦略課
電話 048-581-2121(内線431・432)