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中心市街地の賑わい創出の拠点に-寄居駅南口駅前拠点施設着工―

平成30年から国の認可を得て取り組んでいる寄居町中心市街地活性化事業。計画の最終年度を迎え、寄居駅南口の新たなランドマークとして、中心市街地の賑わい創出の拠点となる「寄居駅南口駅前拠点施設建設工事」の着手に先立ち、4月21日に起工式が執り行われました。

花輪町長コメント
この事業は、多くの方々が長年住み慣れた土地や家を立ち退くという、ご理解とご協力をいただいたうえに成り立ったものであります。今、ここまで漕ぎつけることができ、大変感慨深い想いでいっぱいであります。この後、拠点施設が立派に完成し、寄居町の活性化のシンボルとなることを期待してやみません。

中心市街地の歴史

寄居町の中心市街地は、かつての秩父往還の街道筋にあり、江戸時代から物資の集散地として栄えた荒川左岸の既成の市街地であります。昭和初期には、中心市街地の南側に位置する玉淀河原は、荒川が造り出した奇岩・絶景の景勝地として、多くの観光客で賑わうとともに、玉淀河原周辺の荒川沿いには、著名人の別邸・邸宅が建ち並んでいました。現在も寄居駅から玉淀河原までの道筋には、飲食店や邸宅跡を利用した和風旅館等が当時の面影を残し、風情のある歴史的景観を楽しむことができます。

寄居駅から徒歩10分程度にある県指定名勝・玉淀
賑わうかつての市街地

人口動態

寄居町全体の人口は平成15年以降、年々減少傾向にあります。町全体の人口が増加していた昭和40年代以降にも、中心市街地の人口は商店街の後継者不足等の問題もあり、一貫して減少し続け、現在では当時の約50%となっています。

寄居町の中心市街地活性化事業

そもそも、寄居駅南口の中心市街地は、商店街を通る本通り線から寄居駅への進入路(中央通り線)が一方通行で狭く、拡幅しようという動きがあり、面的な整備を含め、さまざまな手法(事業)が検討されてきましたが、事業実施には至らず、約半世紀の時間が経過しました。徐々に市街地の賑わいが失われていく中で、道路だけではなく、賑わいの創出そのものが大きな課題となってきました。そこで、ハードとソフトの両面から現状を打破し、かつての賑わいを取り戻すため、全国の町では初めて、国の認可を得て、平成30年度から5か年の計画で、中心市街地活性化事業に取り組んでいます。

現在の整備状況
整備の遍歴(現在も整備中)

駅前拠点施設

中央通り線、駅前広場をはじめ、寄居駅南口のハード事業が着々と進む中、賑わい創出の拠点となる寄居駅南口駅前拠点施設の建設がいよいよ始まります。この施設は、寄居駅から徒歩1分のところに位置することから、寄居駅南口の新たな顔となり、町民の憩いの場、来訪者をもてなす場、さらには交流する場として整備するもので、様々な機能を併せ持つ複合施設です。屋上からは、まちなみや山並みを見渡すことができ、寄居の町を肌で感じることができる構造で、オープンは来春(令和5年春)を予定しています。
拠点施設の概要
〇敷地面積 約450㎡
〇延床面積 約480㎡
〇構造及び規模 木造2階建て※屋上あり
〇機能 1F 観光案内、移住定住相談窓口、物販スペース、待合スペース、喫茶コーナー、
    2F 多目的スペース
    ※フリーWi-Fi整備予定

南側からのイメージ
1階のイメージ

今後の展開

中心市街地の活性化は、駅前の整備だけで成り立つものではありません。今後は、拠点施設を中心に、さまざまなソフト事業を組み合わせ、基本計画に掲げる“歩きたくなる・歩いてお得なまち”の実現に向け、まちなか回遊の促進や賑わいの創出につなげていきます。そのためには、多くの方々がまちづくりへ参画していただくことが重要となります。事業の進展により、町民有志による活動も活発になってきました。このような流れを感じ取り、官民連携によるまちづくりへつなげていくことが賑わい創出のカギになると考えています。今年度は、当該施設の愛称の公募も予定しています。中心市街地活性化事業により、生まれ変わる寄居駅南口。半世紀にも及ぶ懸案であった中心市街地の整備を契機とし、新たな寄居町を町民の皆さんと一緒に創っていきましょう。

問い合わせ 中心市街地活性化推進室(☏048-581-2121)


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