2月に入ると体に当たる風は冷たさを増し、受験生が日頃の勉強の成果を発揮する受験シーズンの到来を告げます。受験生には志望校や将来への進路に向けて万全の態勢で挑んでいただきたいものです。今回は、受験シーズンになると合格祈願のご利益があるとされる、寄居町にある願掛けスポットであり、関東有数の石碑がある『少林寺』をご紹介します。

少林寺は、寄居町の西側である末野に位置する寺院で、1511年に創建された曹洞宗の寺院です。長泉寺の大長泉寺の大淍存奝（そんちょう）大和尚が開山し、北条氏康の家臣となった藤田右衛門太夫国村、あるいは康邦の開基と言われています。

少林寺の裏山「羅漢山」の麓から山頂までに設置されている石像群のことを総称して「五百羅漢」と呼び、山頂までは五百羅漢と千体荒神の板碑が安置されている２つのコースがあり、どちらも竹林に囲まれ、なだらかな斜面のあるコースとなっています。五百羅漢や千体荒神の石碑は天保3年（1832年）に安置されたと言われており、歴史情緒を感じながら散策できます。少林寺の本堂の脇にある小道からスタートし、周囲の景色を楽しみながら頂上を目指します。

五百羅漢の「羅漢」はお釈迦様のもとで悟りを開いたすぐれた弟子たちのことで、お釈迦様には500人の羅漢がいたことから、山頂への参拝客を見守るよう石碑が置かれたと言われています。道中にはさまざまな顔や姿の羅漢を見ることができ、自分の顔に似たものがないか一つ一つ確認しながら散策してみてはいかがでしょうか。筆者も実際に羅漢ごとに似てる人を連想し、職場にいる方や昔お世話になった方などを思い浮かべながら頂上を目指します。

緩やかな山道を約20分ほど登ると頂上に到着します。頂上には、お釈迦様と普賢菩薩像、知恵を授ける神様•文殊菩薩がまつられています。受験生たちはここまで登って、合格を祈願をします。筆者は東屋に寄って、疲れた体を休ませてから帰路に着きました。

帰りのコースは千体荒神の石碑が並んでいる方に行きました。荒神は人々を災いから守り、金銭の融通をしてくれる家の守護神と言われていて、羅漢像よりも数多くの石碑が設置されています。

約1,500もの石碑を見ることができるのは、少林寺ならではの魅力です。また、少林寺に向かう道に沿って、数多くの紫陽花が植えられており、６月になると色鮮やかに花を咲かせます。その様子はまるで来訪者を出迎えるように一列に並び、梅雨の時期になると少林寺にファンが訪れます。

少林寺は約8kmの玉淀ハイキングコースとしても設定されています。波久礼駅をスタートし、数々の由緒ある寺社を回りながら景勝地「玉淀」や雀宮公園といった寄居の名所を歩くコースとなっていて、年間を通してハイカーたちに人気なコースとなっています。その他のハイキングコースについては、一つにまとめた観光パンフレット「ヨリイハイク」に掲載していますので、下記のURLよりご確認ください。

今回の記事を読んでいただき、合格祈願やハイキングを目的に、少林寺を含む寄居町の観光施設を訪れていただきますと幸いです。

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寄居町プロモーション戦略課
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