玉淀フォトフォーク~玉淀水天宮祭を巡る旅~
いよいよ8月3日(土)は寄居玉淀水天宮祭。寄居町に住む多くの方が親しみを感じる夏の風物詩です。寄居町を離れた方も水天宮祭のために帰省して夏を過ごす、という話も聞くほど、地元から愛されているお祭りです。
今回は玉淀駅を下車し、周辺をフォトウォーク。玉淀の歴史ある風景を撮影しながら、90年以上にわたり愛され続けた水天宮祭の歴史を辿ってみたいと思います。
移り変わる車窓の風景
寄居町は、池袋駅から急行利用で約90分と、都心からもアクセスしやすい場所に位置しています。池袋駅で車窓に見えていたビル群や、住宅が並んでいる都会の風景から徐々に自然豊かな風景に移り変わっていきます。鉄橋を渡るとそこは玉淀駅。玉淀駅目前の車窓から、名勝「玉淀」の雄大な景色を望むことができます。
玉淀の由来
玉淀の名称は、昭和6年に埼玉県史跡名勝天然記念物に指定される際、埼玉県により命名されました。「玉」は埼玉の玉で美しいこと、「淀」は水のよどんだところ、すなわち、埼玉県にある美しい玉のような淀んだ地という意味になります。
玉淀駅を下車、秩父往還の宿場町として栄えた寄居の市街地へ。
寄居町は古くから秩父往還の宿場町として栄え、秩父からの絹や木材などの集散地でした。明治以降はJR八高線、東武東上線、秩父鉄道線が乗り入れる交通の要衝として発展。寄居の名の由来に「人が寄る町」「人が集う町」とあるのは、こういった歴史があるからでしょう。
玉淀遊歩道を歩く
玉淀駅から荒川沿いを歩くと先ほど電車で通った鉄橋が現れます。この橋梁は大正14(1925)年竣工で上路式のトラス橋(三角形を組み合わせた構造の鉄道橋)としては埼玉県最古です。
玉淀水天宮のお宮を目指して、荒川沿いの「玉淀遊歩道」をしばらく進みます。この遊歩道は情緒漂う石畳風の舗装で、木漏れ日の中、気持ちよく散策を楽しめます。
右手に玉淀水天宮が見えてきました。閑静な住宅地にひっそりとたたずむようにお宮があります。
玉淀水天宮の歴史は、寄居保勝会(寄居町観光協会の前身)が荒川の下流側に石宮を発見したことから始まります。この石宮は、当時の地元漁師が水難除けにまつった水神様であることがわかり、あらためて水神様と水天宮様を合祀し、水難除けや安産、子育ての神様として玉淀水天宮にまつられました。
お守りや安産帯は、寄居町観光協会でご用意しています(セットで2000円。個別での頒布も可)。
お守り等の問い合わせ
寄居町観光協会
埼玉県大里郡寄居町末野2380-1
TEL048-581-3012
日本橋の水天宮さまの縁日が毎月「五」の日であるので、最初の大祭を昭和6年8月5日に挙行し、その付け祭りとして花火大会が開催されたということです。
水天宮祭は平成8(1996)年から開催日が変わり、以降8月第1土曜日の開催となっています。
遊歩道を進み雀宮公園、会場の玉淀河原へ。
七代目松本幸四郎別邸跡地を整備した雀宮公園。市街地にありながら、緑豊かな自然が園内を包みます。
雀宮公園から正喜橋をくぐり、玉淀親水遊歩道を行けば、花火大会の会場となる玉淀河原へ到着。花火は対岸の鉢形城跡から打ち上がり、玉淀河原には轟音が響き渡ります。
玉淀フォトウォークいかがでしたでしょうか。歴史や背景を知ることで、より一層お祭りを楽しむことができますね。いよいよ8月3日(土)は寄居玉淀水天宮祭。会場となる玉淀河原、市街地周辺で見上げる大迫力のスターマインは圧巻です。ゆったりと花火観覧できる有料観覧席のチケットも8月2日(金)正午まで販売中。ぜひ会場までお越しいただき、花火大会をお楽しみください。
今年もやります! 寄居玉淀水天宮祭フォトコンテスト
町では、寄居玉淀水天宮祭に併せ「寄居玉淀水天宮祭フォトコンテスト2024」を開催します。テーマは「彩華-saika-」。応募は自身のInstagramアカウントで町公式アカウント「@yoriicolors_official」をフォロー、「@yoriicolors_official」「#寄居玉淀水天宮祭フォトコン2024」を付けて投稿してください。なお、作品は今年度の寄居玉淀水天宮祭で撮影した写真に限ります。応募期間は8月3日(土)~8月8日(木)。賞に応じてふるさと納税返礼品を進呈します。詳しくは町公式ホームページをご覧ください。
開催します! 寄居玉淀水天宮祭フォトコンテスト2024(町公式ホームページ)
問い合わせ プロモーション戦略課 TEL048-581-2121内線431・432