北条のゆかりから都市交流へ-八王子市・小田原市・寄居町-
北条氏のゆかりから長年にわたり市民交流が行われてきた二市一町。圏央道の開通により相互交通の利便性が高まり、平成28年10月1日に姉妹都市盟約を締結し、交流を続けています。
歴史的背景~北条氏のゆかり~
五代100年にわたり善政をしいた北条氏は、小田原を拠点に関東に覇をとなえました。三代氏康は、要所の城に自分の子どもを戦略的に配置し、三男の氏照を「八王子城」に、四男の氏邦を「鉢形城」に置き、後の四代・氏政が「小田原城」でそれらの城を統括しました。
東京都八王子市-HACHIOJI CITY-
八王子市の地形はおおむね盆地状で、北・西・南は海抜200mから800mほどの丘陵地帯に囲まれ、東は関東平野に続いています。平成27年には都内初の中核市となり、平成29年には市制施行100年を迎えました。令和6年には、高尾山を中心とした有形・無形の29の文化財から構成される「霊気満山 高尾山~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」が都内初の日本遺産に認定されました。
神奈川県小田原市-ODAWARA CITY-
小田原市は、豊かな自然、歴史・文化とともに、交通の便にも恵まれています。戦国時代に城下町として発展し、江戸時代には東海道屈指の宿場町として栄え、明治時代には政財界人や文化人の別荘地として愛されました。神奈川県西地域の中心都市として、「世界が憧れるまち」を目指しています。
カラーマンホール蓋交換
平成29年には、3都市それぞれのデザインが施されたカラーマンホール蓋の交換が行われました。これは、姉妹都市のデザインマンホール蓋を設置することにより、下水道への関心の向上、イメージアップ、そして観光振興を目指した、全国初の取り組みです。
寄居町ではこのマンホールを、中心市街地活性化事業の一環として整備した玉淀河原付近に設置しました。県指定名勝・玉淀を散策する際に見つけてみてください。
姉妹都市災害時相互応援に関する協定
このほかにも、平成29年3月には3都市間で災害時相互応援協定を締結しました。内容は、①食料、飲料水及び生活必需品並びにその供給に必要な資機材の提供、②被災者の救出、医療、防疫、施設の応急復旧等及び災害からの復興に必要な資機材、物資の提供、③救援及び救助活動に必要な車両等の提供、④救助、応急復旧及び災害からの復興に必要な職員の派遣、⑤児童・生徒等の一時受入れ、⑥被災者に対する住宅の提供、⑦ボランティアの斡旋等となっています。
姉妹都市盟約の締結のベースになっているのは、平成6年に各観光協会が「北條三兄弟三領共同宣言」を出し、観光を中心に交流を図ってきたことが挙げられます。小田原市の「北條五代祭り」、八王子市の「八王子いちょう祭り」、寄居町の「北條まつり」等に互いに参加し、今でも積極的に交流を行っています。
また、2市1町を含む北条五代観光推進協議会では、北条氏の魅力を日本全国へ発信するため、北条五代の大河ドラマ化に向けての署名活動を実施しています。皆さんのご協力をお願いします。