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今、蘇る戦国絵巻 寄居北條まつり開催

 令和5年5月21日(日)、今年で62回を数える町を代表する祭り、寄居北條まつりが行われます。 
 当日は、多くの武者たちが中心市街地活性化事業の一環として新しく整備した寄居駅南口駅前(中央通り線)から、市街地を抜け玉淀河原へと勇壮な姿で練り歩き、玉淀河原では北条軍・豊臣軍に分かれ攻防戦を繰り広げます。河原に響き渡る大砲の轟音や、武者たちによる手に汗握る攻防、一騎打ちなど、ほかにはない、間近に見ることのできる迫力ある戦国絵巻の世界をお楽しみいただけます。

北条氏邦と鉢形城 
 永禄7年(1564)頃、北条氏邦は鉢形城に入城し、整備・拡充を行ったといわれています。鉢形城を拠点とした氏邦は、持ち前の武勇・統治能力を生かし、北関東の最前線、上野方面の軍事を任され、いくつもの武功を上げ、北条氏の北関東での領土拡大に大きく貢献しました。領国の「鉢形領」は北武蔵各郡にわたり広範囲に及ぶものであり、養蚕、林業など、北武蔵、上野の産業にも大きな功績を残しています。

鉢形城全景

鉢形城をめぐる戦い
 天正18年(1590)、豊臣秀吉は小田原攻めの際、各大名たちに鉢形城攻略の指示を与えました。一方、氏邦は自城に籠城し豊臣軍を迎え撃つ準備を整えていました。鉢形城に籠城したのは約3,500人といわれ、この中には家臣だけでなく多くの百姓が含まれていたといいます。秀吉は、鉢形城攻略が北条氏全体を突き崩す鍵ととらえ、何度も早急に攻略するよう指示を出していました。このことからも、秀吉は北条氏領国における鉢形城と氏邦の役割を高く評価していたことが見て取れます。
 鉢形城は、前田利家、上杉景勝、真田昌幸、浅野長吉、木村一、本多忠勝、鳥居元忠、平岩親吉らの諸将により約5万人にも膨れ上がった大軍勢に包囲され、およそ1カ月にもおよぶ籠城ののち、開城しました。

 こうした戦国時代の合戦をモチーフに行われる寄居北条まつり。手作りの鎧兜などを身にまとった多くの武者たちが、名勝玉淀の地で、戦国時代さながらの戦いを繰り広げる、大迫力の祭りです。
 また、同時に開催される北條食の陣では、北条氏ゆかりの地から集まったご当地自慢のグルメが一堂に会します。当日は観光案内や各地のPRもありますので、ご当地グルメを楽しみながら、寄居北條まつりを満喫していただけます。
 賑わい創出交流広場YORIBAでは、キッズイベントも行われ、手裏剣投げや弓矢射ち、居合切り、巻物スタンプラリーなどが体験できます。

寄居の初夏の風物詩、寄居北條まつり。ぜひ、古の戦いに思いを馳せながら、まるで戦国時代にタイムスリップしたかのような臨場感と迫力を体験してください。

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プロモーション戦略課
電話 048-581-2121(内線431)