寄居のみかん狩り~風布・小林みかん園~
寄居町には、河原でのレジャー、紅葉を見ながらのハイキングなど、豊かな自然を生かしたアウトドアを一年を通して楽しめます。その中でも、寄居町でも人気の高い「みかん狩り」を紹介します。
寄居町には、四方が山で囲まれた「風布(ふうっぷ)地区」があります。名水、日本水(やまとみず)を源流とした風布川が流れる地区で、低地より高地が暖かくなる盆地特有の気温の逆転現象を生かし、高台の斜面で温州みかんが栽培され、例年10月末頃から、12月中旬までのシーズン中は「みかん狩り」のお客さんで賑わいます。
紅葉シーズンには、鮮やかに染まった山々を一望しながらのみかん狩りが楽しめることや、都内からのアクセスが非常に優れている点から、一度訪れたお客さんはリピーターになってしまうそうです。みかん農園は風布地区に12軒、金尾の小林地区に8軒あり「みかん狩り」のほかに、みかんや地場野菜の直売、手作りこんにゃくのみそおでんなどの販売も行っている。みかん栽培の起源は約400年前にさかのぼり、天正年間にこの地域一帯を治めていた北条氏が小田原から柑子みかん(ふくれみかん)を移植したのが始まりといわれています。しばらくは栽培量が少なく自家消費が中心だったそうですが、戦後の食糧難時代には都会から買い出しに訪れた人たちに直売して知れ渡ったことと、化学繊維の出現によって養蚕が衰退したことから、桑の木からみかんの木に植え替える農家が増え、風布・小林地区は温州みかんの北限産地となりました。
例年では、みかん狩りが目玉となるバスツアーが多く企画され、たくさんの観光バスで賑わっていましたが、昨年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、お客さんが減少してしまったとのことでした。今シーズンは、緊急事態宣言が解除され、新規感染者が減少しています。「風布みかん生産組合」は彩の国「新しい生活様式」安心宣言の認定を受け消毒液やマスクを用意、行きと帰りの通路を分けるなど3密を作らない安心安全な園内環境に努め、お客さんをおもてなしする準備をしています。多くのお客さんに訪れてもらい、みかん狩りを楽しんでもらえたらと思います。また、寄居町には、周辺にも魅力的なスポットがいくつもあります。埼玉県の一大観光スポットの秩父や長瀞の近隣にあるため、埋もれがちになりますが、お立ち寄りいただくと負けず劣らずの魅力を感じられるかもしれません。
みかん園や、周辺の観光情報については、寄居町商工観光課にお問い合わせください。来町される皆さんが寄居町を楽しんでいただけるよう、みかん園の案内だけでなく、観光情報や、ハイキングコースなどのパンフレットの郵送も行っておりますので、寄居町にお出かけの際は是非ご要望ください。皆さんのご来町をお待ちしております。