タカの渡り~大空の旅を観察しよう~
寄居町にある標高370mの中間平緑地公園展望デッキ。関東平野を一望できるこの展望デッキでは、毎年9月から10月にかけて、越冬地へと旅立つタカ類の姿「タカの渡り」を楽しむことができます。
「タカの渡り」とは?
「タカの渡り」とは、日本で春から夏にかけて繁殖・子育てを済ませたタカ類が、冬の寒さを避けるために南方の越冬地へと移動する様子を指します。タカ類は山岳地帯の上昇気流を利用して効率的に飛び、エネルギーを節約しながら、数百キロにも及ぶ距離を移動します。
展望デッキで観察しよう!
中間平緑地公園展望デッキは標高約370mに位置し、広大な関東平野を一望できます。駐車場やトイレといった施設も充実しており、車でのアクセスも良好です。タカの渡りの時季になると県外からも多くの人々が訪れ、タカ類の観察を楽しんでいます。
観察できる猛禽類
サシバ
日本で繁殖し、東南アジアやニューギニアで冬を越す渡り鳥。別名大扇(おおおうぎ)とも呼ばれ、オスは全長47cm、メスは51cmほど。中間平では比較的午前中に渡る姿が見られるようです。
ハチクマ
サシバのように渡りをする鳥。その名のとおり蜂の幼虫を好んで食べ、その他にもカエルやヘビや小鳥も食べるそうです。
ハヤブサ
バードウォッチャーにとってあこがれの鳥の一つで、主にスズメやハト、ムクドリなど小型の鳥類を食べます。獲物を捕獲する際の急降下のスピードは、鳥類でトップクラスです。
展望デッキからはサシバやハチクマなど約10種類ほどの猛禽類を観察することができます。
越冬地へ向かうタカ類にとって寄居町は重要な中継地点となっています。翼を大きく広げ、大空を旅するタカたちを観察してみてはいかがですか。
アクセス
問い合わせ
寄居町プロモーション戦略課 048-581-2121
写真提供:バードフォトグラファー・鈴木さん