春うらら〜隠れた桜の名所 寄居町〜
3月になりました。あたたかくなり、春を感じるようになりました。春と言えば、「桜」をイメージされる方が多いと思います。卒業式や入学式など、門出を祝うときや、お花見を楽しむときには、桜は欠かせない存在となっており、日本中で最も親しまれている春の花かもしれません。
毎年3月中旬ごろから4月にかけて桜の開花情報が発表されるなど、メディアに取り上げられることが多いことからも、いかに皆さんが、桜の開花に関心を持っていて、楽しみにしているのかがうかがえます。
桜には多くの品種があり、それぞれ開花時期や花びらの形、色、樹高などが異なっており、その品種は600種類以上と言われています。最もポピュラーな「ソメイヨシノ」もこの品種の一つです。多様な品種があるため、全国各地で愛される桜にも若干の違いがあり、その土地ならではの桜を楽しむことができます。
今回は、寄居町の代表的な桜、「氏邦桜」を紹介します。
寄居町はかつて、埼玉県内有数の桜の名勝地として多くの花見客で賑わいました。
円良田湖 当時の写真
現在では、当時のソメイヨシノの老木化により、桜の町としての面影は薄れてしまいましたが、現在でも桜を楽しめる多くのスポットがあります。
氏邦桜はその代表で、鉢形城公園の春のシンボルとなっています。
品種は「エドヒガンザクラ(江戸彼岸桜)」で、樹齢が長く、樹齢を重ねることで大きく傘状に広がります。淡いピンク色の花を咲かせ、ソメイヨシノよりも開花が一足早いのも特徴です。
「氏邦桜」という名称は、鉢形城の城主であった「北条氏邦」から名付けられ、公募により決定しました。氏邦桜の樹齢は150年以上と言われ、樹高は約18m、枝張りは23m以上にもなり、満開時は、張り出した枝から咲く花に迫力があり、息を飲む美しさがあります。
一本桜という点も風情があり、歴史を感じる鉢形城の雰囲気と相まって、訪れた人を魅了します。例年、3月中旬頃見ごろを迎えますので、ソメイヨシノより一足先に桜を楽しみたい方にもおすすめです。周辺には、鉢形城公園だけでなく、雀宮公園、玉淀遊歩道、ハイキングコースなど、おすすめの散策コースがありますので、合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
寄居町には氏邦桜以外にも桜が楽しめるスポットが多くあります。
寄居町三ケ山 環境整備センター
寄居町今市 市ノ川沿い
寄居町富田 吉野川沿い
また、寄居町には、桜の名所づくりに取り組む、「一年中桜に出会える町よりい実行委員会」という団体があります。会員の皆さんがボランティアにより、「300品種・1万本。一年中桜に出会える町よりい」を目指し、桜の植栽活動を始め、現在までに140種、4700本近い桜を町内140カ所以上に植え、100種を超える桜が咲き始めました。
この団体については過去に紹介した記事がありますので是非ご覧ください。
桜マップなど、パンフレット等はコチラ
寄居町は、秋の紅葉の名所として雀宮公園や中間平緑地公園など、町内外から多くの方で賑わいますが、秋だけではなく、春には桜、夏には河原、冬には夜景など、一年通して景色や散策、アクティビティを楽しめる環境があります。都市部からのアクセスもいいので、「今週末はどこに行こうか」と、迷ったときには寄居町を訪れてみてはいかがでしょうか。
ハイキングコースや、桜の開花情報、周辺の駐車場や観光情報などについては、寄居町商工観光課までお問い合わせください。
🌸問い合わせ🌸
寄居町商工観光課 048-581-2121